月給制?!年俸制?!(経営理念と向き合う)


24時間365日戦える営業マンを作りあげます。ホームページコンサルタント山田直毅(なおたか)です。


私は4年間サラリーマンを経験しました。最初の2年間は月給制の会社に、後の2年は年俸制の会社に勤めました。それぞれ良し悪しがあります。


日本で一般的なのは月給制です。月給制は「残業代」がしっかりでるので、頑張った月は給料明細を見るのが楽しみでした。年俸制は「残業代」は出ませんが、月々の手取りが多く、その結果、年収も多かったです。


働いている時間はどうだったかというと、年俸制の方が長かったです(逆に月給制では残業をし過ぎると残業をしないように注意されました)。能力のある人は、さっさと仕事を片付けて、残業せずに帰宅する。能力のない人は、時間をかけて仕事を片付けて、残業して帰宅する。これが年俸制のもつ良さ=「公平性」の考えです。


これが、残念ながらうまく機能していなかったのです。先輩や同僚は私よりも能力があったはずですが、残業をずっとしていました。つまり能力の問題ではなく、仕事が多かったのです。残業体質を持つ会社で、自然と「残業」に嫌悪感を持つようになりました。「残業は悪」なのではないかと。


極端ですが、年俸制の会社では「残業しろ!」と言われるし、月給制の会社では「残業するな!」といわれる。なんだか面倒だな、会社をつくったら「残業のない会社」にするぞ!!と意気込んではみましたが、スタッフを残業させまいと頑張るあまり、自分が残業漬けになってしまいました(笑)


「残業が悪」と考えていたのに、その悪魔から自分が逃れられないなんて!!しかも、役員報酬には残業代がないなんて皮肉です。いつの間にか、スタッフよりも時給が安くなっているではありませんか。


想いと結果が吊り合っていないのは、何かが間違っていたからなのです。そう、残業は必要だったのです。欠けていたのは「残業する理由」だったのです。自分が頑張ったり、誰かに頑張ってもらうためには理由が必要なのです。それが経営理念であったり、ビジョンなのです。


これらをしっかり示し、今、何のために働くのかを動機付けすることができれば、残業の意味も自ずと見えてきます。