自分をプレゼン3「SF社長2.1」


24時間365日戦える営業マンを作りあげます。ホームページコンサルタント山田直毅(なおたか)です。


私はBNIという異業種交流会に参加しています。BNIには多くのチャプター(支部)があります。私が所属しているのは「ラブノットチャプター」です。


BNIは毎週定例ミーティングを行なっています。毎回60秒のスピーチ時間があるのですが、その他に定期的に10分間プレゼンテーションのチャンスが回ってきます。今週は、10分間プレゼンテーションで私が伝えたいことをテーマに5話連続でお話をしていきます。


3話目の今日は私の大学の頃からを振り返り「SF社長2.1」についてお話をしていきます。


母が小学生6年生の時に他界し、それからは「父子家庭」で育ちました。母親を亡くすには、まだ早かったのか、私の中で「家庭へのあこがれ」が強く残りました。その後、高校、大学と無事に進学をし、彼女もいまして順調に人生が進んでいきました。


大学時代に転機が訪れます。当時付き合っていた彼女との間にベイビーができたのです。家庭へのあこがれを強くいだいていた私は、学生の身分で結婚を即決しました。しかし、人生はうまくはいきませんね。娘は先天的な障がいをもって生まれてきました。


娘につけられた診断名は「ワールデンブルグ症候群」。当時はインターネットにも情報が掲載されていない診断名でした。様々なストレスが当時の私たちを悩ませ、そのしわ寄せは、離婚という形になって現れました。


当時の事情から、私が娘を引き取り、いわゆる「シングルファザー」となりました。障がい児を持つシングルファザーとして、色々な困難がありましたが、家族の強力なバックアップを受けて、4年間のサラリーマン時代を経験します。


この頃、私は世の中の格差を経験します。「健常者と障がい者の格差」「女性の子育てと男性の子育ての格差」など。


障がい者は、幼稚園・保育園・小学校・・・、何をするにも、特別な体制や施設が必要になります。通常の小学校には進学せずに、養護学校(現在の特別支援学校)へと進学することになります。


また、今となっては改善されましたが、当時は女性トイレにしかオムツ交換台がなかったり、どこに行っても「お母さん」という単語と共に子育ての説明を受けました。「まぁ、そうだよな。」とは思いつつも、子育ては母親のものであるという印象が残りました。


こうした格差を経験し、私は「このアンバランスはどうにかならないものか。バランスをフラットに戻せないか。」と思い悩むようになりました。世の中に出て、色々な話を聞いてみると、多くの方が、色々な分野で、バランスをフラットに戻す取り組みをしていることに気付きました。


例えば「整体」。体の皮膚や筋肉は全てつながっていて、そのバランスを整えることで、猫背が治ったり、肩こりが治ったりするわけです。


猫背になると、お尻が垂れる。腰を中心に8の字を描いてつながっているんだそうです。これもバランスを本来の0(フラット)に戻すことで、負荷の少ない体型にしてあげることなのだと理解しました。


格差での気付きやバランスをフラットに戻すという視点が、この先の私の人生に大きな影響を与えていきます。


さて、話を戻しまして、サラリーマン4年間を終え、2004年に独立し、2005年に「有限会社シャープウェッジ」を設立します。当時シングルファザーだった私は「SF(シングルファザー)社長」と自分のことを呼ぶようになりました。


「2.1」は何か?!ということになりますが、「2.1」は現在のバージョン名を表しています。会社を設立してバージョン「1.0」になりまして、その後数々の修行を重ねてマイナーバージョンアップを繰り返します。


2010年に再婚を果たしたことで、メジャーバージョンアップとなりバージョン「2.0」になりました。2012年には息子が生まれ、現在の「2.1」へとマイナーバージョンアップしたという流れです。


バージョン「2.1」までの道のりは、大変険しかったとおもいます。そしてこれからもそれは変わらないのでしょう。でもそれは私自身のためですので、果敢に挑んで、乗り越え、またあらたな難題を解決していきたいと思います。


私がここまでの道のりで手に入れたものはとても大きいものです。人の痛みや気持ちをわかるようになりましたし、先を読めるようになりました。


人生に「ありえないシナリオ」なんてないこともわかりました。どんな困難でも、粘り強く事にあたり、前進していける力が身についたのです。さらに成長するための壮大なシナリオが今も続いています。