言葉遣いが心のスイッチを変える


24時間365日戦える営業マンを作りあげます。ホームページコンサルタント山田直毅(なおたか)です。

皆さん「あたりめ」が言葉遣いから生まれた言葉であることをご存知でしょうか。イカを干したものを「するめ」と言いますが、「する」にはお金を「する」、神経を「する」などネガティブな意味合いが強いので、イキな人が「する」を縁起の良い「あたり」に置き換えて「あたりめ」と言うようになったのだそうです。江戸中期頃のお話です。


言葉には力があります。口にしたり、目にすることでその力、つまり言霊が発動します。ですので、ネガティブな言葉には、それを言い換えるための言葉が用意されています。結婚式の挨拶で使用してはいけない言葉が良い例でしょう。「終わり」ではなく「結び」と言いますよね。


ビジネスメールマナーセミナーでは、こうした言葉遣いのエッセンスもいくつか盛り込んでお話をしていきます。いくつかエピソードがあるのですが、「お礼を現在形で伝える」というエピソードが今日の記事に相応しいのでご紹介します。


実はこのエッセンスは平林都さんの「接遇道」のなかで紹介されています。そこに「お詫びは過去形」という私のエッセンスを加えて「お礼は現在形、お詫びは過去形」というエピソードに仕上げました。


お礼を現在形で伝えるのは、感謝の意が(そんなに続かない!とわかっていても)未来永劫続いているよ!ということを暗示するためです。


過去形にしてしまいますと(本人はそう思っていないかもしれませんが)感謝の意がそこで終わってしまいます。


具体的には「ありがとうございました」ではなく、いつでも、ちょっと無理があっても「ありがとうございます」と言うように心がけます。


逆にお詫びは過去形にします。すぐにお詫びしたことを忘れるため?!と思われますが、ちょっとだけ違います。こうです。まずはしっかりとお詫びをし、挽回の機会につなげるという気持ちを込めるためです。


失敗は誰しもがしてしまいますが、失敗というのは放置することで初めて失敗となります。ですので、失敗したことに引きづられるのではなく、しっかりとお詫びをして、断ち切って、次の動き出しへと踏み切ることが大切なのです。


具体的には「申し訳ございません」ではなくて「申し訳ございませんでした」と言うように心がけます。


一人で取り組むことができる簡単な言葉遣いのルールなのですが、これを続けていると、感謝の気持の伝え方や物事のお詫びの仕方に芯が通るようになります。不思議なものです。こうした変化を与えてくれるテクニックを私は「心のスイッチを変える」と言っています。


皆さんにもいろいろな「心のスイッチ」があると思いますので、意識的にスイッチを切り替えてみてくださいね。