今年の振り返り(1)

いよいよ今週末は大晦日。今年も終わりとなります。「日がたつのが早い」とよく言いますが、それを悲しむのではなく、毎日が充実しているから、そう感じるのだと思える一年でした。今年を振り返るにあたり、(突然ですが、)昨年のことを思い出してみるとします。


昨年2010年、私の経営する会社「有限会社シャープウェッジ」はスタッフが10名体制になりました。個人商店から小企業への道を歩んでいるように見えたのですが、そこで現れたのが「会社としての営業力」の無さという壁です。


当時のホームページ受注の多くはお得意様からのリピート発注でした。それに伴って順調にスタッフ数が増加してきたのですが、その逆を行くのが景気でした。景気が傾いた影響は、お得意様をも飲み込んでいきました。リピートしてくださったお得意様からのご相談自体が少なくなっていき、その結果受注も減少しました。大企業や中堅企業が、自社の作業を確保するために、外注を使わずに内製の割合を増やしたために、既存のホームページ運営案件を失注するということもありました。しょっぱいですね。


こんな状況で何もしない訳にはいかないと思い、自社サービスを立ち上げる社内プロジェクトを始めましたが、残念ながらうまく行きませんでした。自社サービスは立ち上がらず、社内にギクシャクした雰囲気が残ってしまいました。


こういのを「時すでに遅し」と言うのでしょう。お得意様からリピート発注を頂いている間あぐらをかいて営業をしっかりやってこなかったため「会社としての営業力」が低下し、スタッフ数に対して「会社としての営業力」が伴っていなかったのです。


これに気付いた私は夏頃から慌てて営業を始めました。積極的に社外に出て、たくさんの方と交流を持つようになりました。1人で悩むことをやめてコーチングを受けたり、秋には社内に営業職を置き「会社として営業力」強化に乗り出しました。色々なことを試しましたがなかなかうまくいきません。会社にいる時間が少なくなり、内部を調整する時間が足りなくなることも悩みの1つでした。


そもそも、営業というものは1日や1ヶ月で実がなるものではないんですね。案件が取れない現実を目の当たりにして、やや落ち込み気味で年を越したのが2010年でした。