SV925(スターリングシルバー)とSV1000(ピュアシルバー)

なぜ純銀でシルバーアクセサリーが作れなかったのか。それには二つ理由が挙げられます。

  • 一つ目は純銀を生成するのが非常に難しいこと
  • 二つ目は銀が柔らかい金属であること

純銀を生成する過程は非常に神経を使う作業が必要になります。少しのゴミや不純物が混入してしまうだけで、色が変化してしまい純銀が持つ白銀の輝きが失われてしまいます。純銀を生成するためには清潔な環境の中で、整備された機材を使用する必要があります。


大量にアクセサリーを生産するためには、工場に機械を導入して生産する必要があるのですが、純銀は柔らかい金属であるため、従来の機械では加工することが難しかったのです。そこで、銀に何かしらの硬い金属を混ぜて加工しやすい硬さの金属にしようという流れで純度92.5%のSV925(スターリングシルバー)が作られるようになりました。SV925には様々な金属配合比率(レシピ)があるのですが、硬さをコントロールしやすいニッケルを使用するケースが多いと言われています。


昨日の記事を読んでくださった方はおわかりかもしれませんが、ニッケルは金属アレルギーパッチテストで13.5%の方がアレルギー反応を示した金属です。もう一度パッチテストの結果を掲載しておきます。


私たちが今まで目にしてきたシルバーアクセサリーに銀以外の金属が混ざっているということはなかなか信じられません。そこで、もう一つ実験をしてみることにしました。SV925とSV1000を溶解して様子を比較してみることにしました。どちらがSV925かは説明するまでもありませんが、歴然とした違いに驚きます。

赤く見えるのが銅、黒く見えるのが鉄、その他にも様々な金属が混じり合っています。これらの金属が金属アレルギーの原因になっていることはパッチテストからも明らかです。


この結果に驚いた私たちは、純銀(SV1000)に非常に興味を持ちました。純銀で作られたシルバーアクセサリーが普及していけば、「シルバーアクセサリーは錆びやすい」「シルバーアクセサリーは金属アレルギーが心配」といった一般的なイメージを変えることが出来るのではないかと考えるようになりました。価格はSV925素材のアクセサリーより若干高めですが、お手入れの頻度現象や低アレルギー性のメリットは大きいです。金属アレルギーでアクセサリーを諦めていた方々にも是非お試し頂きたいです。

※有限会社シャープウェッジでは純銀(SV1000)アクセサリー通信販売サイト「pure3.net」を運営しています。