「残業0」を学ばなくては

シャープウェッジでは「残業0」を目指した取り組みを続けています。取り組みの一つに「残業申告制度」があります。決められた時間までにその日の残業を上司に申請しないと、残業できなくなる制度です。クライアントの都合で急な残業が発生した場合は、申請締切時刻を過ぎても承認できる補足ルールが設けられています。


この制度の遵守率は・・・、残念ながら100%ではありません。急な残業がないのに申請時刻を過ぎてしまう申告漏れや申告しないで残業をしてしまう勝手残業、定時を過ぎて仕事をしていても仕事をしていないと宣言するサービス残業がぱらぱらと見られるようになりました。これは避けて通れない壁なのだと思います。


この他にも様々な問題が出てきていますが、そもそも「残業0」とは何なのかを勉強しなければ、これらの問題を解決できないのではないかと思うようになりました。スタッフ全員にも「残業0」を是非学んで欲しいと考えています。スタッフとの会話やスタッフ宛の文章の中に「限られた時間の中で」と付け加えることが多くなりました。私なりにスタッフに危機感を伝えています。


最近感じたことを二つ言葉にしてみます。


「残業0」は「1日の作業量を減らすこと」にあらず。極論すれば、今まで「残業をしてまで解決していた作業量を定時内で片付けれらるようになること」なのです。今までよりもハードなことをしようと実は考えているのです。作業時間が制限されていることで、一手二手と作業の詰めがあまくなっていくケースが実際に発生しました。プロジェクト当初は定時で帰宅していましたが、プロジェクト末期になって、詰め切れていない部分が出火し、残業地獄へ。限られた時間の中であっても詰めをぎっしりやっていかないと大変なことになるのです。定時内ですっごいガリガリ作業しないと詰め切れないはずです。


自分が帰れれば良いという個人主義になってはいけない。チーム意識、仲間意識を忘れずに。個々人が定時に帰ることに意識を集中するあまり、残業する人しない人がくっきりと分かれていきます。本当に残業をなくしたいのであれば、助け合って、全員の残業時間をならした上で、平均残業時間を減らしていくことで最終的に残業0を目指すのが良いと考えます。誰かに作業が偏っていたり、その人がピンチだったらレスキューする心を大切にしたいです。その為には、自分を磨き、どんな状況でも役立てる自分を用意しておかなければいけません。全体の残業がなくならなければ、残業が0を達成したとは言えません。


残業0については私自身も色々悩みました。不景気の最中、経営面でも難しい課題だからです。先達の考えも知りたいと考え吉越浩一郎氏の本やタイムマネジメント本を読むようになりました。残業0を目指すなら、残業0とは何かを知り、残業0から何を得るのかをイメージできなければいけないと考えたからです。