伝え続けること

どんな素敵な制度を作っても、その制度が何のためにできたのか、何を理由としているのかを意識しなくなってしまうと、勿体ない。良い制度はそれなりに続いていくが、みんなで頑張ろう!っといった緊張をもたらすような制度は、何度もテコ入れをしないと存続しない。存続させる為には制度に参加する者全員が存続させよう!と思わなければならない。


とある経営者はブログで会社のビジョンを伝え続けている。会社全体を「鼓舞」しているのだ。「士気」という言葉は戦争用語っぽいが、職場にも存在する。士気を高め、テンションを維持することが大切なのだ。それが分かっているからこそ、伝え続けるのだと思う。


話は少し変わるが、制度といっても良い制度ばかりではない。中には嫌な制度もある。たとえば消費税だ。今となっては支払うのが当たり前。レジが勝手に3%を計上する。こうなってくると何の為に必要な制度であったか分からなくなる。「何かの財源」にたぶんなっているんじゃないかなぁ程度の認識になる。


財源が足りないから消費税を上げる!と言われれば、もちろん反対するが、日頃普通に払っているものだから、なぜ3%で足りないのかが分からない。物を買えば消費税がかかる。でも年間でどれだけの消費税を支払ったか小まめに計算している人はいない。もちろん私もしない(笑)税を支払う側として、自分がどれくらいのお金を国に支払っているかを把握することは非常に重要なこと。しかし私自身すっかり意味を見失ってしまっているような気がする。


つまるところ、理念や制度が存在する意味を考えない様になると、感覚がマヒして、意味そのものを見失ってしまうことになりかねない。制度の善し悪しに限らず、その意味を大切にして伝え続け、しっかりと根付かせなければいけない。