自分は何をやるのか

自分の要求ばかりを相手にお願いする人がいる。自分の商品ばかりを相手に売り込む人がいる。それでは自分は何をやるんだろう。対価を払うのか。相手に要求したレベルと同じ要求に応えるのか。相手の商品を買うのか。代償をともなうことをお願いしているのに、その対価を考えない。これはずるい。


自分の要求を伝えるだけで安心してしまう人が多い。たとえば「ここを改善してください」と言う。それがけっこう大変なことだったりする。いわゆる無茶振りだが、振っただけで安心してしまったりする。気遣いが足りていない。本当にそれが改善されたら、今度は自分がその分以上に返さなければいけないかもしれないのに。それに気付かずぼーっとしてしまう。相手にお願いをしたら、その分自分も何かする気持ちが大切だ。


自分の商品を販売してそれで満足してしまう人が多い。その商品がすばらしいことはわかるが、売りっぱなしではその人との縁がどんどん薄れてしまう。売りっぱなしではいけない。世の中が等価交換でなりたっているのなら、それでも良いが、素敵な商品やサービスを購入した人は、それを売っている人と意外とつながっていたかったりする。売り込むだけではなくて、その相手とつながる気持ちが大切だ。相手の商品を買っても良いし、相手のサービスを利用するでもよい。


何が等価かはわからないケースが正直多い。その解決法の1つにお金がある。金額を提示して交換するというシンプルな方法で一般的だ。とはいえ、「お金払います!」と先に言う人っていうのも少ない。ほとんどがお願いだけでやってくる。とっても残念だ。