形式知と暗黙知

24時間365日戦える営業マンを作りあげます。ホームページコンサルタント山田直毅(なおたか)です。


研究や実務を重ねて蓄積された知識のうち言語化可能な知識を「形式知」と言うらしい。「暗黙知」は形式知と逆で、言葉化できないけれども明らかに存在する知識を意味する。感覚や勘、コツに近い。形式知はマニュアル化できるが、暗黙知はマニュアル化できない。誰でもできるような簡単な業務は口でも説明がつくが、言っても簡単にはできないような業務はそもそも説明できない。


暗黙知は伝承という言葉と相性が良い。


自分がプログラミングを始めた頃、先輩のソースコードを読み漁っていたことを思い出した。中でも、前に務めていた会社の先輩のソースコードは素晴らしかった。誰が読んでもわかるソースコードだと思った。そんなソースコードに憧れ、いつしか自分もそんなソースコードを書き始め、今となってはソースを読むと書いている人の気持ちが不思議とつかめてくるようになった。教えてもらうことは簡単だけれどもそこで得られるのは形式知だ。自分の体に馴染んではじめて暗黙知となる。


ふと「守破離」という言葉を思い出した。


「守」とは、師に教えられたことを正しく守りつつ修行し、それをしっかりと身につけることをいう。
「破」とは、師に教えられしっかり身につけたことを自らの特性に合うように修行し、自らの境地を見つけることをいう。
「離」とは、それらの段階を通過し、何物にもとらわれない境地をいう。